4万打お礼 寄り添う心番外編 寄り添う心 8の空白部分に相当します。上忍一人プレイw 疲れたのか、すぅ、とイルカが穏やかな眠りに落ちる。 それを自らの腕の中で目でも、そして聞こえてこなくなった『声』でも確認したカカシは、そっとイルカから離れた。 (ゴメンね・・・) 朝までずっと抱きしめているとイルカに言ったけれど、どうやら出来そうにない。 むくりと起き上がりベッドに腰掛けると、カカシは浴衣の裾を寛げた。 下着を押し上げるほどになってしまっているそこを見て、はぁと溜息を吐く。 さっきイルカと共に吐き出したばかりのソレは、既に痛いほどに張り詰めていて。 (よく耐えたよな・・・) ベッドの上で互いに衣服を乱して、イルカのあの痴態を目の前にして。 それでもイルカを抱かなかった自分を褒めてやりたい。 だが。 イルカに散々煽られた熱が、たった一度の放出程度で治まるはずもなく。 「・・・っ」 下着の中から取り出した自らの怒張に手を添えると、カカシは緩慢な動作でズッズッと熱を放出するための動きを開始させた。 目の前にとても可愛い恋人が無防備に眠っているのに自慰なんて、そんな虚しい事、今までした事ない。 でも、今のイルカを抱くわけにはいかないから。 イルカは、怪我は気にしないでいいから抱いて欲しいと、『声』であんなに切なそうに訴えていてくれたけれど。 それでもカカシがイルカを抱かなかったのには訳がある。 カカシを受け止めるには、イルカが怪我をしている今の状態では無理だ。 快感を逃がすため、怪我をしていない方の足先でシーツを艶かしく、しきりにかいていたイルカ。 カカシが今日イルカに与えた愛撫は、カカシの中に渦巻く激情のほんの一部だ。それなのに、あんなに感じてしまうイルカだから。 カカシの激情を全てぶつけてしまったら、きっとイルカは足の怪我を忘れて力を込めてしまう。そうして、再び足を酷く痛めてしまうに違いないのだ。 そうなったとしても、イルカは多分優しく笑ってカカシを許してくれる。それどころか、抱かれて嬉しいと思ってくれるのだろう。 だが。 (それじゃ、足りない・・・っ) カカシの脳裏に、今日のイルカの痴態が思い浮かぶ。 過ぎる快楽から目尻に涙を滲ませて、カカシの事だけを考えるイルカ。 「・・・ふ・・・っ」 その姿を思い浮かべた途端、自身を一心に弄るカカシの背筋を、ゾクゾクと痺れが這い上がる。 イルカが寝た後に、隠れてコソコソとこんな事をしてしまうくらい、カカシはイルカに餓えている。 イルカは分かっていない。 カカシがこうまでして我慢しているのは、イルカの為でももちろんあるのだが、それ以上に。 自分の為なのだ。 カカシの激情を満足させるには、怪我をしているイルカでは駄目だ。 カカシの全てを受け止めて貰う時、イルカには万全の状態でいて欲しい。 きっと、何度も何度も求めてしまうだろうから。過ぎる快感に怖がるイルカを気にせず、貪ってしまいそうだから。 だから。 「く・・・っ」 イルカが好きな括れを、今日も何度も擦った。同じ手の動きでカカシもとろりと蜜を溢れ出し始めた自らの括れを弄る。何度も何度も。 そんなカカシの耳に聞こえてくるのは、今日聞いたイルカの艶かしい、甘い甘い喘ぎ声と。自分の下腹部から起こる、ずちゅっといういやらしい水音。そして。 『あつ・・・い・・・』 『イイ・・・っ、どうにかなりそう・・・っ』 そんな、カカシを脳天まで痺れさせるような、イルカの善がり『声』。 もちろん、カカシの閉じた目蓋の裏には、今日見たばかりの浴衣を肌蹴た妖艶なイルカの姿が、くっきり映し出されている。 荒い息を吐き、胸を激しく上下させて、可愛らしい乳首を晒していたイルカ。 赤く熟れていたそれだって、口付けてコロコロと舌で転がし、弄り倒したい気持ちは大いにあったのだが。 (我慢できなくなりそうだったからな・・・) ふっと口元に苦笑と呼ばれる笑みを浮かべる。 こんなにも自分の理性が脆弱なものだとは思いもしなかった。 だが、そうさせるのはきっとイルカだから。 イルカの『声』。 素直なその『声』が、カカシを狂わせる。 『好き・・・』 『先にイっちゃう・・・っ』 『一緒がいいっ』 エコーのようにカカシの中に響き渡るその『声』は、経験した事のない痺れをカカシにもたらす。 (イルカ、先生・・・っ) イルカの喘ぎ声に、そして『声』に煽られ、カカシの身体中を血液が逆流し始める。中に篭る熱を吐き出したいと、身体が訴え始める。 それを止める術は、カカシには無く。 「くぅ・・・ッ!」 今のように、あっさりとイルカと共に果てたのだ。 背を丸め、とくりとくりと吐き出される熱い廃液を掌に受け止めると。 カカシは荒い息を吐きながらそっと後ろを振り返り、カカシのしていた事にも気づかず、心地良さそうに眠っているイルカの黒髪に、汚れていない方の手を伸ばした。 「イルカ先生・・・」 『声』がしないから、夢も見ていないのだろう。 深い眠りに落ちているイルカの、まだ少し湿っている髪をするりと梳く。 「・・・愛してますよ」 背を屈めてイルカの額に口付ける。 カカシはこんなにもイルカを愛しているから。 『カカシ先生のエッチ・・・っ』 そんな、我慢できなくなる程可愛いらしい嫉妬なんて、しないで欲しい。 そして、早く治して欲しいと思う。 それまで。イルカの身体がきちんと受け止められるようになるまで、いくらでも我慢するから。 治った時は、この激情をその身体で受け止めて欲しい。 その時は、不安にならないくらい抱いてあげるから。 だから。 「早くあなたを抱かせて・・・」 カカシはイルカへと向かう激情を無理に押さえつけて苦しい身体を抱えながら、眠るイルカの耳元でそう囁いた。 |
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