泣きじゃくるあなたを、カカシが優しく慰めます 7.よ過ぎて イルカを泣かせたくはない。 「あ・・・っ!あっ、あ・・・ッ」 身を捩り、快楽を逃そうとしているイルカの口から、絶え間なく甘い喘ぎ声が漏れる。 快感にけぶるその瞳には、たくさんの涙。 (泣かせたくはないんだけどね・・・) でも、しっかりと解しておかないと、カカシを受け入れる時痛みを与えてしまうから。 カカシの唾液と、先ほどカカシの咥内に吐き出されたイルカの精と、さらにはカカシのポーチから取り出した、少しだけ麻酔効果のある傷薬。 カカシは今、それらをイルカの小さく閉じていた蕾にたっぷりと塗りこめ、カカシを受け入れて貰うため、指で丁寧に花開かせている。 初めは違和感が強かったのか、つらそうな表情を見せていたイルカが、カカシが中で探り当てたイルカのイイ所を擦り上げるにつれ、徐々にその顔が快感に染まっていき。 今では前を擦らなくても快感を感じるのか、イルカの高ぶりはとろとろと先走りの雫を零す程になっていた。 弄る合間にイルカにちゅと口付けると、はふと息を吐くイルカのとろんとした瞳がゆっくりと見上げてくる。 (そろそろいいかな・・・) カカシの指を二本受け入れて、気持ち良さそうに喘いでいるイルカに煽られ、カカシの一物もすっかり勃ちきっている。 蕾を弄っていた指をずるりと抜き去り、片足を肩に担ぎ上げると、カカシは代わりに猛りきった屹立を取り出し、緩んだ蕾に宛がった。 「イルカ先生・・・」 囁くように名を呼んで。 快楽による涙を、たくさん流しながら見上げてくるイルカを、宥めるようにそっと口付けて合図にして。 それから、イルカの呼吸に合わせてゆっくりと。 誘うように蠢くイルカの中へ、カカシの凶器とも言える怒張を押し込んでいく。 「ア・・・!あッ、は・・・っ」 吸い付いてくるようなイルカの内部に、くっと息を詰める。 じっくりと味わうように、じりじりと押し込めるカカシの先端が、イルカのイイ所を掠めた時。 「ゃあッ!」 イルカの先端から少しだけ、ポタポタと白いものが漏れた。 漏れてしまったのが恥ずかしいのか、中途半端にイってしまったのがつらいのか、眉を寄せたイルカの瞳にぶわと涙が浮かぶ。 「泣かないで・・・」 その涙を吸い取りながら、イルカの高ぶりへ手を伸ばし、きつく扱いて射精を促す。 「ぅく・・・っ、ふ・・・っ」 ビクビクと身体を震わせて、残りを吐き出すイルカの鼓動に合わせて、中がキュウキュウと締め付けてきて。 眉間に皺を寄せながら背を丸め、その締め付けに耐えるカカシの頬を、滅多にかかない汗が流れていくのが分かる。 全てを吐き出したイルカが、はっはっと荒い息を吐きながら見上げてくる。 「・・・大丈夫?動いていい・・・?」 早く奥まで入れてしまいたい。 イルカの最奥に、自分のものであるという証を刻み込みたい。 そんな想いから訊ねたカカシに、イルカが腕を伸ばして抱きついてくる。 「だい・・・じょうぶ・・・っ」 耳元で聞こえるその言葉に、ふっと口元を緩めると。 「ゆっくり。・・・ね?」 耳朶に口付けながらそう囁いて、カカシはイルカの身体をきつく抱き込んで、ゆっくりと、ゆっくりと腰を奥へ進めた。 イったばかりで敏感なイルカの身体が、カカシが腰を進めるたびにビクビクと震える。 カカシの全てが収まり、互いの身体がついにピタリと合わさる。 「・・・入ったよ」 カカシがイルカの耳元でそう囁くと、イルカが荒い息の下から「うれしい」と小さく応えてくれて。 その可愛らしい応えに笑みを浮かべ、少しだけ身体を起こすと、イルカの額に額をコツンと合わせ、イルカの潤んだ瞳を至近距離から見つめた。 「・・・愛してる」 こんな時に、こんな事を言うのはずるいと自分でも思う。 だけど、今のカカシの気持ちを言葉にするなら、これしか思い浮かばなくて。 「イルカ先生、愛してる」 再度告げたカカシのその言葉に、くしゃりと顔を歪めてぶわと涙を浮かべたイルカを、宥めるように口付ける。 嬉しそうに微かに笑みを浮かべて見せるイルカをしっかりと抱き寄せて、ゆっくりとその身体を揺さぶっていく。 最初は、ゆらゆらと優しく。 「あ・・・っ、あッ!カカシ、せんせぇ・・・っ」 いくつも快楽の涙を流すイルカが、柔らかく優しくカカシを受け止めてくれる。 カカシを切なそうに目を眇めて見つめながら、甘くカカシの名を呼ぶ。 そんなイルカの手を取り、きつく指を絡めて、イルカの中を自らの怒張で擦り上げながら、徐々にイルカを翻弄していく。 だんだんと激しくなっていくカカシの動きに、イルカの熱がカカシと共に上がっていく。 「イルカ、先生・・・っ」 カカシの動きに合わせるように蠢くイルカの、熱い内壁にしっとりと纏わりつかれて、カカシの息が詰まる。 (溶けてしまいそうだ・・・) イルカの包み込むような内部に、カカシの身体が溶けて消えてしまいそうな錯覚を覚える。 いや、いっそ。 いっその事、イルカと溶け合って一つになってしまいたい。 繋がる身体だけでなく、求め合う心までも。 最奥に刻み込むように突き上げるカカシを、イルカが背を逸らしながらも受け止める。 その姿にカカシの胸が熱くなる。 「一緒に、イこ・・・?」 イルカの先端から零れる先走りに再び白いものが混ざり始めたのに気づいて、それをきつく握り込み扱きながら、顎を仰け反らせて喘ぐイルカにそう囁いて、カカシは重い突き上げを開始した。 きつく締め付けてくるイルカから感じる絶頂の予感に、突き上げるカカシの背筋を痺れが走る。 二人一緒に絶頂へとひた走る。 「あ!ゃあっ、あ!アア・・・ッ!」 「く・・・ぅっ!」 程なく絶頂が訪れたイルカの、高い嬌声に合わせてカカシも絶頂を向かえ、イルカの最奥に刻むように、その熱い想いをぶつけると。 その瞬間、カカシはイルカと心も身体も溶けて混ざり合い、一つになれた気がした。 |
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